2009 AUTUMN/WINTER 「SKY SCRAPER」
『「ばかと猿は高い所が好き」なんて言葉があるが、正直僕も好きだ。高い場所から高い建物を見ることが好きだし、それが人工的な建築物だったりすると、もっと興味をそそられる。それと、同じ高い場所から「時間の流れ」を見届けるのも、自分にとってとても贅沢なことでこれも好きだ。
高い建物、高層ビル、高層ビル群、夜景、摩天楼。きっかけは、これくらい単純な事からの始まりだった。「摩天楼」のキーワードでいろいろと調べると、ゲーリークーパー主演の「THE FOUNTAINHEAD(摩天楼)」という映画にたどり着いた。見れば、何とも純粋なヒューマニスティックドラマが繰り広げられているのだが、この映画の背景に本当にこんな苦悩が実在していたのか気になりだして、知れば知るほど、探究心を掻き立てられた。
今期は、映画「THE FOUNTAINHEAD(摩天楼)」からのインスパイア。ビルの所有者達は、時流だったデコラティブなビルディングを、分かりやすい虚栄心の象徴物として建てまくった。しかし、建築家である主人公は無駄のない造形、そして機能性にとんだ構造の建物をビル主達に問いかける。だけれど、前例のない物に誰も投資しない。
この時代背景以前から関係する、アールデコが複雑に絡んでいる考え方を服に落とし込み、そして、主人公が最も目指す、無駄のない機能的なという考え、これを機能服という形に置き換え、時間や時代の流れを表現してみました。』
尾花 大輔
Sky Scraper: [名]超高層ビル, 摩天楼。
[原義「空をこするもの」。古くは「空高く投げられたボール」「空高く飛ぶ鳥」「たけの高い帽子」などに用いられた。]
現代の超高層ビルに代表されるモダン建築のルーツを辿ると行き着くのが「アールデコ」というスタイル。この『モダン』『デコラティブ』という大きく二つに分かれ表現された今シーズン。
TIMESでもその全貌を徐々に明らかにしていきますのでどうぞご期待下さい!